おせち料理の本来の意味は

正月に食べるおせち料理は、漢字で「御節料理」と書きます。「節」は節目という意味ですから、「節目に食べる料理」ということになります。意味からすれば、本来は人生の節目に食する料理だったということが考えられます。
元々は季節の変わり目に、それぞれ食べていた料理のことでした。
それが、それぞれの節目の中でも最もお目出度いし、一年の中で最大の節目というと、やはり年の替わる大晦日から、正月にかけての年末年始です。そんなこともあり、やがて正月料理がおせち料理として定着してきたという経緯があります。
おせち料理は、正月を祝って神々に供えるという目的もありますが、近年は家族の繁栄を祈る料理としての意味合いが強くなってきています。黒豆、数の子、ゴマメの三品は「祝い肴」ともいわれ、祝い事の料理の必需品となっていますから欠かせません。
正式には、四段重ねのお重とされていますが、今日ではその限りでもなく簡略化されてきました。重箱に詰めるのは、年賀の客にも出しやすいからということもありました。
年神様は大晦日の夜から訪れるので、暮れのうちから準備をしていくというのがおせち料理の習わしです。これが、正月くらいは主婦も家事をしないで休んでいましょうということで、日持ちのするものを暮れから用意したということにもつながっていきました。